場所:東京都葛飾区
構造:木造2階建て
屋根:いぶし和瓦
外壁:珪藻土塗・しっくい塗
杉板張
玄関床:タイル貼
内部床:杉板38㎜・さわら板38㎜
内部壁:しっくい塗・杉板張
タナクリーム塗(施主施工)
天井:杉板張
奥戸の家は、袋小路の突き当りに位置します。
4メートル幅の道路を隣家と2mずつ分け合って接道する形となります。
周辺は、戸建て住宅やマンション、店舗などがひしめき合って建っているようなところですが、この敷地は、少し奥まってあるためか、とても静かです。
四方建物に囲まれる形となり、1階への採光は、大変厳しい状況でした。
したがって、LDKを2階にすることとし、2mの接道部分、つまり唯一前面に視線が開放されている南西の角に、大きな開口を設けました。
住人は、ご夫婦と3歳の女の子の3人家族。
木をふんだんに使った和風の家をご要望でした。
前述のように、周りに開放感のある敷地条件ではなかったので、
家の中で、その開放感を感じることができるよう、
2階の天井は、曲がりの梁などを用いて、おおらかな勾配天井としました。
1階玄関は、暗く閉鎖的にならないよう上部に吹き抜けを設け、
また階段を組み合わせることによって、より立体的に楽しめる空間となっています。
植栽とアプローチの砂利洗い出しは、彩苑の栗田 信三さん、
鉄製のポストは、アインズの松岡 信夫さんにお願いしました。
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